長く「財務」とか「会計」とかの仕事をしていると「電卓」は切っても切り離せない
道具の1つです。
会計人としてはたまにこの「電卓」という道具を「侍の刀」に例えることさえ
あります。
そこでですよ、この「電卓」には派閥があります。
アメリカの「共和党」と「民主党」くらいのレベルだと勝手に思っていますが、
大きな違いを見てみます。
まずはこの2分する大きな派閥なのですが、電卓界においては
「CASIO派」、「SHARP派」
に分かれています。
会計人はこの2つの派閥に嫌が上でも分かれており、決めてしまったらめったに
この派閥を抜けることはありません。
では、何がめったに抜けることができないくらいの拘束力を持っているのでしょうか。
「CASIO派」と「SHARP派」の配置を見てみてください。


ちなみにボクは「CASIO派」なのですが、ここで一番問題になるのは「0の位置」です。
「CASIO派」のボクは左手の薬指で「0」を叩きます。
これを「SHARP派」の電卓でやると、「C」を叩くことになってしまうため、
なんと!計算がクリアされてしまうのです。
これは厳しいです。
配置を見てもらうと一目で違いがわかると思うのですが、長年電卓を使っていると
自分が使っている派閥の配列が自然に頭に入ってしまいます。
ボクが電卓で「0」を叩くときには指は自然に一番左下を叩いてしまいます。
長年この配置に慣れているため違う派閥の電卓を使うと、一気に使いにくくなって
しまうのです。
あとはメモリ(M)の位置です。
「CASIO派」の配置は数字の上にあります。
「SHARP派」の配置は数字の上にあります。
そうなのです、これも指が勝手に反応するに至ったボクには派閥が変わってしまうと
非常に使いずらいのです。
さらに、「CASIO派」は横に5列のボタン、縦に7列の配置、
「SHARP派」は横に6列のボタン、縦に6列の配置になっています。
これは何かというと、「CASIO派」のボタンは横長になるということです。
そうするとどうなるかと言いますと、個人的な感想かもしれませんが、手の動きが
縦移動よりも横移動が多いため、ミスタッチが少なくなるのです。

ボクは「CASIO派」なのでどうしても「CASIO派」を選挙に勝たせるような流れに
なってしまいがちなのですが、機能的な優劣は全くないと思います。
ボクもたまたま慣れた電卓が「CASIO」だったというだけで知らぬ間に「CASIO派」
になってしまったのです。
「SHARP派」の人がボクに最初に「SHARP」の電卓を渡していたら、きっとボクは
「SHARP派」になっていたと思います。
なので、この派閥は永遠に続いていくと思われます。
どちらかが電卓を初めて触る人に先手を打って、「うちの電卓を最初に使うキャンペーン」
を打ち出し、配列に慣れるまで特訓を積み重ねる、
もしくはどちらも統一した配置にしない限りは永遠に終わらない戦いなのです。
1回買うときっと10年以上使ってしまう道具なので、実際に触ってみて使いやすいのを
選んでくださいね!