こんなこと言うのもなんですが、音楽は楽譜というもので表現されています。
紀元前2世紀より「楽譜の基」のようなものがあり、現在の「5線譜」になったのは13世紀と言われています。
楽譜は「時間の設計図」みたいなもので、建物を建てる時の設計図面と同じような役割を果たしています。
ボクは「財務」とか「会計」という分野の仕事をしており、「簿記」というのを共通言語として使います。会社の体質や業績を表現するものが「簿記」であり、「時間」を表現するものが「楽譜」というイメージを持っています。
1つの曲は、「小節」が集まって構成されています。
DJが扱うほとんどの曲は「4拍子」で成り立っており、1つの小節に4つの「拍」で構成されています(4分の4拍子)。
音階(ドレミファ等の音の高さ)を無視して、これを簡単に楽譜で表してみると次の通りです。
八分音符、二分音符、全音符でも表してみます。
名前の通り、四分音符なら1小節を4つに分ける音の記号、八分音符なら1小節を8つに分ける音の記号になっています。
この小節が沢山集まって1曲になっているのです。
なんか初めての音楽の授業のようですが・・・。
なんでこんなことを言うのかと申しますと、
これって「キホン」の「キ」なので、知っていないといけないのです。
でも楽譜について書くなんて、きっと今回のみだと思います。
基本は上記のように「一小節に四分音符が4つ」で憶えておけば良いと思います。
ボクはもう少し細かく「一小節に八分音符が8つ」で憶えていきます。
「構成」を表す表現なのですが、ボクは次のように分けていきます。
あとは、曲の終わり方。
作者の意図によって曲が終わるものを「カットアウト」、
作者の意図に関わらず終わるものを「フェードアウト」として区別しておきます。
イントロ | 前奏(歌い出しまでの演奏) |
コーラス | ボーカル部分 |
ラップ | ラップ部分 |
フリースタイル | 決まった歌詞がないコーラス部分 |
サビ | メインパート |
ブレイク | 4小節以下の間奏 |
ブリッジ | 4小節以上の間奏 |
アウトロ | 後奏 |
自分の好きな曲を聴いてみてやってみると意外と難しいことに気付きます。
「Jamiroquai」の「Virtual Insanity」でやってみると、
イントロ | 2 |
イントロ2 | 3.5 |
コーラス | 11 |
コーラス2 | 4 |
サビ | 8 |
コーラス | 10.5 |
コーラス2 | 3.5 |
サビ | 8 |
サビ2 | 8 |
ブリッジ | 12 |
フリースタイル | 16 |
ブリッジ | 7 |
サビ | 8 |
サビ2 | 16 |
アウトロ | 4 |
Cut Out
この曲、めちゃめちゃ難しい!
やってみた中でもかなりの難易度です。
「Zedd」の「Stay」でもやってみます。
イントロ | 4 |
コーラス | 8 |
コーラス2 | 8 |
サビ | 8 |
サビ2 | 9 |
コーラス | 8 |
コーラス2 | 8 |
サビ | 8 |
サビ2 | 9 |
ブリッジ | 7 |
サビ | 8 |
アウトロ | 4 |
Cut Out
「Virtual Insanity」よりも全然わかりやすいですね!
自分が使いたい曲でこれをやっておくと、その曲自体の構成がわかり後々組み立てやすくなります。
DJって細かな努力ですね。
もくもくとこの作業をすると、だんだん特徴がわかってきます。
あっ、こんなところに「ブレイク」が入っているから特徴的なんだなとか、「サビ」がめちゃくちゃ長いなとか。
あとは曲の作者とか曲の成り立ちとか、音以外のこともちょっと調べてみると「音を伝える」ときに伝わりやすいのかもしれません。